優勝した大関の次場所成績まとめ

現在行われている大相撲1月場所は、先場所優勝し綱取りがかかっている大関琴櫻がまさかの5連敗と波乱の幕開け。
このままだと綱取りは愚か角番の可能性も出てきそうだが、過去に綱取りがかかっていた場所で角番になった力士などいたのだろうか?
ということで今回は優勝した大関の次場所の成績を調べたのでまとめてみる。
※年6場所制となった1958年以降の優勝者のみまとめています
面倒臭いので琴櫻や1.2.3代若乃花たちもそのまま琴櫻若乃花としています。年代でなんとなく何代目か判別してください


優勝した場所 四股名 次場所成績  次場所の備考
23/11 霧島      11-4
23/9  貴景勝     9-6
23/1  貴景勝     3-4-8(負け越し)
20/11 貴景勝     2-8-5(負け越し)
21/5  照ノ富士  14-1(優勝次点で横綱昇進)
17/1  稀勢の里  13-2(優勝、横綱)
16/9  豪栄道     9-6
16/1  琴奨菊     8-7
14/3  鶴竜       9-6(横綱)
12/9  日馬富士   9-6(横綱)
12/7  日馬富士  15-0(優勝で横綱昇進)
12/1  把瑠都    10-5
11/7  日馬富士   8-7
09/5  日馬富士   9-6
08/5  琴欧洲    9-6
07/5 白鵬    11-4(横綱)
07/3 白鵬    15-0(優勝で横綱昇進)
06/5 白鵬    13-2
06/1 栃東    12-3
04/9 魁皇    12-3
03/11 栃東     9-6
03/7 魁皇     7-8(負け越し)
03/3 千代大海  10-5
03/1 朝青龍    10-5(横綱)
02/11 朝青龍    14-1(優勝で横綱昇進)
02/7 千代大海  10-5
02/1 栃東      10-5
01/7 魁皇       0-4-11(負け越し)
01/3 魁皇       4-5-6(負け越し)
99/5 武蔵丸    12-3(横綱)
99/3 武蔵丸    13-2(優勝で横綱昇進)
98/5 若乃花    10-5(横綱)
98/3 若乃花    12-3(優勝で横綱昇進)
98/1 武蔵丸     8-7
97/11 貴ノ浪    10-5
97/1 若乃花     3-1-11(負け越し)
96/11 武蔵丸    12-3
96/1  貴ノ浪    11-4
95/11 若乃花     0-4-11(負け越し)
94/11 貴乃花    13-2(優勝、横綱)
94/9 貴乃花    15-0(優勝で横綱昇進)
94/7  武蔵丸    11-4
94/5 貴乃花    11-4
94/1 貴乃花    11-4
93/5 貴乃花    14-1
93/1 曙     10-5(横綱)
92/11 曙     13-2(優勝で横綱昇進)
92/3  小錦     9-6
91/11 小錦      12-3
91/1 霧島       5-10(負け越し)
90/7 旭富士    13-2(横綱)
90/5 旭富士    14-1(優勝で横綱昇進)
89/11 小錦      10-5
88/1  旭富士    12-3
87/5 大乃国    12-3
87/3 北勝海    13-2
85/7 北天佑     9-6
85/3 朝潮      11-4
84/7 若島津    11-4
84/3 若島津     9-6
83/7 隆の里    15-0(優勝、横綱)
83/1 琴風      11-4
82/9 隆の里    10-5
81/7 千代の富士 1-2-12(負け越し横綱)
77/5 若乃花    10-5
75/9 貴ノ花     8-7
75/3 貴ノ花     9-6
74/5 北の湖    13-2
73/5 輪島    11-4(横綱)
73/1 琴櫻      11-4(横綱)
72/11 琴櫻      14-1(優勝で横綱昇進)
70/1  北の富士  13-2(横綱)
69/11 北の富士  13-2(優勝で横綱昇進)
69/9 玉の海    10-5
69/3 琴櫻       8-7
68/7 琴櫻       6-5-4(負け越し)
68/5 玉の海    10-5
67/3 北の富士   5-10(負け越し)
65/1 佐田の山  12-3(横綱)
63/11 栃ノ海    13-2
63/7  北葉山    10-5
61/9 大鵬      13-2(優勝、横綱)
61/7 大鵬      12-3(優勝で横綱昇進)
61/1 柏戸      12-3
59/11 若羽黒     7-8(負け越し)
58/11 朝潮      11-4
58/3 朝潮       5-4-6(負け越し)
58/1 若乃花    12-3(横綱)

最も勝ち馬からGI馬の出ていない「逆出世レース」はどれだ!?

中央競馬には2024年現在、129の平地重賞レースが存在する。
その中で競馬界最高峰、全てのホースマンの目標であるGIレースの数は僅か24レースだ。
残り105のGII、GIIIレースはGIへ勝つためのステップとして、実力を確かめる、鍛えるための舞台として使われていると言っても過言では無い。

しかし、そんな重賞レースの中でも出世レースなどと言われ多くの有力馬が集う重賞から、どのGIのステップレースにもなってない様などこを目指してるんだかわからない重賞まで格差が存在する。

 

ということで今回は勝ち馬から最もGIを勝つ馬が出ていない、逆出世レースを探してみた。
その結果、1度も後にGIを勝つ馬が出ていない逆出世レースを複数見つけることが出来た。
それを紹介していこう。

グレード制が導入された1984年以降のみのデータです。
※普段は面倒くさいので含めていませんが、今回は地方GI、JpnI勝ち馬もGI馬に含めています。(含めないとダート重賞が寂しいことになるので)
※格付けは現在のものを準拠にしています。
※葵ステークスなどの様に1984年以降新設された重賞は新設された年を始まりとしてカウントしています。

 

 

 

1.(GIII)葵ステークス
1つ目は葵ステークス。
2018年に新設されまだ7回しか施行されていないということもあり、逆出世レースとなってしまった。
GI2着は第1回の覇者ゴールドクイーンの19年レディスクラシックと第5回覇者ウインマーベルの22年スプリンターズSの2回。
ちなみに第6回葵ステークスでモズメイメイに1/2馬身差の2着と敗れたルガルが24年のスプリンターズSで優勝している。
まだまだ日が浅いレースであり、今後3歳短距離馬の登竜門となって行って欲しいものだ。

 

 

2.(GIII)ターコイズステークス
2つ目はターコイズステークス
こちらも2015年に新設されたまだ新品の香りがする重賞だ。
こちらのGI2着は第1回覇者シングウィズジョイの16年エリザベス女王杯と第9回覇者フィアスプライドの24年ヴィクトリアマイルの2回。
レッドリヴェールレッツゴードンキといった既にGIを勝利していた馬の出走もあり、出走した馬のGI勝利にも期待したい。

 

 

3.(GIII)京都2歳ステークス
3つ目は2014年に新設された新参重賞京都2歳ステークス
GI2着は第10回覇者シンエンペラーの23年ホープフルSと24年ジャパンカップの2回。
2000mの2歳戦は良い馬が集まりそうだが意外にも勝ち馬のGI勝利はなし。
しかしシンエンペラーがジャパンカップで2着、今後も活躍を期待されておりこのリストで見れるのも今年のうちかもしれない。

 

 

4.(GIII)福島牝馬ステークス
4つ目は2004年に新設された福島牝馬ステークス
GI2着は第6回覇者ブラボーデイジーの2009年ヴィクトリアマイルと第11回覇者ケイアイエレガントの2015年ヴィクトリアマイルの2回。
ちなみに第18回覇者のディアンドルは先述した葵ステークスを制している他、桜花賞レジネッタがこのレースで2年振りの復活勝利をあげたこともある。

 

 

5.(GIII)中山牝馬ステークス
5つ目にようやく84年時点で存在した中山牝馬ステークス
GI2着は第20回覇者ダイヤモンドビコーの2002年エリザベス女王杯と第39回覇者ランブリングアレーの2021年ヴィクトリアマイルと第41回覇者スルーセブンシーズの2023年宝塚記念の3回。
レディパステルヤマニンシュクルキストゥヘヴンといったGI馬やダイワメジャーダイワスカーレットの母スカーレットブーケも勝利したことがある。

 

 

6.(GIII)愛知杯
最後に愛知杯
かつては父内国産馬限定競走に指定されたことでも有名である。
GI2着はまさかの1度もなし。
内国産馬限定競走時代は条件の時点でGIで勝ち負け出来るような有力馬が少なく、そもそも勝ち負け出来るレベルの馬は愛知杯になど出ないということもあり、1963年から実に61回の歴史を数えるレースではあるものの勝ち馬からGI馬を出すことは出来ていない。
いつかこのジンクスが破られる時が来るのだろうか。

 

 

ということで以上が勝ち馬から1頭もGI馬の出ていない逆出世レースとなる。
しかしレースの格付けをよく見てもらいたい。

GIIIしかないのである。

流石のGIIは全レースGI馬を出していた。
しかしGI馬が少ないレースは存在する。
ということで続いては勝ち馬からGI馬が3頭以下しか出ていないGIIレースを紹介。

 

 

 

1.紫苑ステークス 3頭
ということでまず1つ目は紫苑ステークス
勝ち馬から出たGI馬は2017年ディアドラ、2018年ノームコア、2022年スタニングローズの3頭。
こう聞くと少なく聞こえるが、そもそもこのレースは2016年に新設されたまだ日の浅い重賞であり、そこから考えると勝ち馬からのGI馬排出率3/9で33.4%と非常に高い。

 

 

2.青葉賞 3頭
気を取り直して続いては青葉賞
こちらは1994年に新設された現在31回の歴史を数える重賞である。
勝ち馬から出たGI馬は2002年シンボリクリスエス、2003年ゼンノロブロイ、2012年フェノーメノの3頭。
ダービートライアルでありながら青葉賞勝ち馬はダービーを勝てないという悲しいジンクスがあり、勝ち馬から出たGI馬も3頭と少ないがその3頭は皆GIを複数勝利しており、その上シンボリクリスエスゼンノロブロイの2頭は年度代表馬になっている、非常に濃いメンバーだ。

 

 

3.ステイヤーズステークス 2頭
3つ目はステイヤーズステークス
ご存知平地競走最長距離のレースである。
勝ち馬から出たGI馬は1997年メジロブライト、2005年デルタブルースとやはり長距離臭の強い2頭だ。
やはりその非常に長い距離がネックとなりGIを勝つ勝ち馬は少なくなってしまっている。

 

 

4.目黒記念 1頭
最後は目黒記念。ダービーと同日同競馬場開催の重賞ということでダービーで負けた多くの人が賭け倍負けたであろうレースである。
勝ち馬から出た唯一のGI馬は2000年のステイゴールド
1932年から施行されている非常に歴史あるレースということもあり、勝ち馬からの八大競走勝ち馬には共に年度代表馬、顕彰馬にまで輝いたハクチカラスピードシンボリなどなど多くの馬がいる。
またこの頃の勇姿を見せて欲しいものだ。

 

 

 

おまけ
各重賞と勝ち馬から出たGI馬の数

サンプル
レース名 (GI馬)/レース回数(該当重賞を勝った年)

※1997年平安ステークスで同着優勝だった2頭どちらも後にGIを制覇しているので、分母はそのまま1年で2頭分としてカウントしています。

 

GI昇格したレース
フェブラリーステークス(-1996) 0/13
高松宮杯(-1995) 3/12(88,90,91)
産経大阪杯(-2016) 15/33(84,86,89,90,92,93,94,96,97,06,07,08,09,11,13)
スプリンターズステークス(-1989) 1/6(84)
ホープフルステークス(-2016) 14/33(90,92,94,96,98,00,02,03,04,08,09,12,13,16)


GII
日経新春杯 6/41(87,01,11,17,19,24)
AJCC 7/41(87,95,98,99,07,11,12)
プロキオンステークス 7/41(96,97,00,11,13,15,19)
京都記念 11/41(94,00,07,10,13,15,16,17,20,21,23)
中山記念 16/41 (86,87,94,96,98,99,02,08,09,11,14,17,18,19,20,22)
チューリップ賞 11/31(96,01,04,07,09,12,14,16,17,18,22)
フィリーズレビュー 9/41(85,86,90,91,97,05,07,13,15)
弥生賞 20/41(84,87,88,90,93,96,98,99,01,04,05,06,09,10,11,15,16,21,22,23)
スプリングステークス 14/41(85,92,94,96,02,03,06,09,11,13,15,17,18,23)
金鯱賞 11/41(94,98,00,02,03,04,08,10,11,18,22)
阪神大賞典 16/41(88,91,92,97,98,99,00,06,08,13,14,15,16,18,23,24)
日経賞 8/41(85,87,93,01,03,13,21,22)
ニュージーランドトロフィー 10/41(86,88,92,94,96,97,98,00,12,19)
阪神牝馬ステークス 5/41(93,00,04,08,11)
青葉賞 3/31(02,03,12)
フローラステークス 6/41(86,87,90,10,17,20)
読売マイラーズカップ 8/41(85,91,92,94,06,08,22,24)
京王杯スプリングカップ 15/41(84,85,87,91,93,97,98,99,05,11,12,16,17,19,20)
京都新聞杯 10/41(85,88,89,90,96,97,98,00,04,13)
目黒記念 1/41(00)
札幌記念 11/41(91,96,97,05,06,10,11,16,20,21,22)
紫苑ステークス 3/9(17,18,22)
セントウルステークス 6/38(98,02,17,18,19,20)
ローズステークス 10/41(86,91,94,98,02,03,05,07,11,12)
セントライト記念 7/41(84,92,04,09,12,15,24)
オールカマー 9/41(89,96,97,00,07,15,18,21,22)
神戸新聞杯 15/41(89,93,97,02,03,05,07,10,11,12,13,16,17,20,22)
毎日王冠 14/41(84,86,88,89,91,92,93,94,99,01,06,09,15,19)
京都大賞典 13/41(84,89,91,94,96,97,98,00,03,15,16,20,22)
アイルランドトロフィー 6/41(93,98,00,08,16,18)
スワンステークス 12/41(84,86,89,93,94,95,97,99,09,13,14,16)
富士ステークス 8/27(98,04,11,13,19,21,22,23)
京王杯2歳ステークス 10/41(85,88,96,97,98,02,03,09,10,17)
アルゼンチン共和国杯 6/41(07,08,10,15,16,17)
デイリー杯2歳ステークス 10/41(91,92,96,03,07,10,17,18,21,23)
東京スポーツ杯2歳ステークス 15/29(97,98,01,05,08,09,10,11,13,14,17,19,20,21,24)
ステイヤーズステークス 2/41(97,05)
阪神カップ 5/19(09,10,13,14,19)


GIII
中山金杯 7/41(85,86,95,98,07,15,19)
京都金杯 6/41(88,90,91,05,08,13)
フェアリーステークス 2/41(84,85)
シンザン記念 7/41(86,97,02,12,14,18,21)
京成杯 3/41(10,23,24)
愛知杯(小倉牝馬ステークス) 0/41
根岸ステークス 9/41(01,02,03,05,16,18,20,21,23)
シルクロードステークス 10/29(96,98,01,08,12,13,14,18,19,24)
東京新聞杯 9/41(86,96,99,02,05,07,08,18,19)
きさらぎ賞 7/41(90,98,99,03,07,11,16)
クイーンカップ 11/41(85,94,99,04,06,08,11,12,16,19,21)
共同通信杯 17/41(85,86,90,94,97,98,00,01,06,12,14,15,16,17,19,21,24)
ダイヤモンドステークス 4/41(03,13,22,24)
阪急杯 10/41(97,98,00,02,04,08,10,13,14,16)
小倉大賞典 2/41(91,98)
オーシャンステークス 4/19(10,19,20,22)
中山牝馬ステークス 0/41
フラワーカップ 8/38(93,97,02,04,05,06,08,22)
ファルコンステークス 6/38(88,89,93,02,09,18)
京都牝馬ステークス(愛知杯) 4/41(91,94,13,16)
毎日杯 12/41(86,88,96,99,01,04,08,10,13,17,18,21)
マーチステークス 3/31(09,11,22)
ダービー卿チャレンジトロフィー 7/41(85,86,94,98,05,10,15)
アーリントンカップ(チャーチルダウンズカップ) 11/33(00,01,02,03,12,13,14,16,17,18,22)
アンタレスステークス 6/29(04,11,12,13,16,21)
福島牝馬ステークス 0/21
ユニコーンステークス 15/29(96,97,98,99,00,03,05,13,15,16,17,18,19,20,24)
エプソムカップ 4/41(91,96,07,15)
新潟大賞典 2/41(92,19)
平安ステークス 5/31(97,97,04,19,20)
葵ステークス 0/7
函館スプリントステークス 5/31(97,02,08,11,12)
マーメイドステークス(府中牝馬ステークス) 2/29(97,04)
ラジオNIKKEI賞 2/41(84,92)
函館記念 2/41(86,88)
北九州記念 2/41(01,08)
七夕賞 2/41(98,02)
小倉記念 2/41(08,19)
函館2歳ステークス 3/41(84,96,97)
関屋記念 2/41(85,07)
プロキオンステークス(東海ステークス) 6/29(00,02,05,14,15,19)
アイビスサマーダッシュ 2/24(02,04)
クイーンステークス 6/41(92,94,95,00,11,18)
エルムステークス 3/29(99,03,12)
レパードステークス 2/16(09,12)
CBC賞 8/41(90,98,99,00,02,08,16,21)
中京記念 4/41(90,91,00,02)
新潟2歳ステークス 5/41(04,08,13,21,23)
キーンランドカップ 2/19(11,19)
新潟記念 2/41(98,18)
中京2歳ステークス 4/41(01,03,06,16)
京成杯オータムハンデキャップ 3/41(94,01,23)
札幌2歳ステークス 8/41(91,95,00,05,08,13,20,21)
チャレンジカップ 7/41(84,96,02,04,08,20,23)
シリウスステークス 9/28(99,02,03,05,09,15,18,20,22)
サウジアラビアロイヤルカップ 4/10(17,18,19,22)
アルテミスステークス 5/13(16,17,20,21,23)
ファンタジーステークス 7/29(98,02,03,04,06,18,19)
みやこステークス 4/14(10,12,16,21)
武蔵野ステークス 6/29(01,05,09,13,15,18)
福島記念 3/41(84,17,21)
京都2歳ステークス 0/11
京阪杯 7/41(84,94,95,96,05,11,18)
鳴尾記念 5/41(87,88,10,15,19)
中日新聞杯 1/41(09)
カペラステークス 2/17(14,21)
ターコイズステークス 0/10

諦めない!GI勝利の間隔ランキング

勇往邁進。
終わらない夢。

若き日に勝ち取った称号に満足することなく、
彼の挑戦はどこまでも続く。
次の夢に向かって。栄光という名の頂きに向かって。

 

 

 

皆さんご存知、掲示板でも大人気ロゴタイプのヒーロー列伝である。

文章の通り、ロゴタイプは若き日(2歳、3歳時)に朝日FS、皐月賞を勝利しGI馬の称号を勝ち取った。
しかしその後長きに渡り低迷、GIは愚かGIIGIIIですら勝ち切れない日々を送った
しかし彼の挑戦はどこまでも続く。
2016年安田記念、昨年の年度代表馬モーリスを破り2013年皐月賞以来実に1148日ぶりの復活V
ロゴタイプ民が涙した瞬間だった。

ここである1つの疑問が浮かび上がってきた。

 

ロゴタイプ以上に間隔が開きつつも再度GI勝った馬って存在するのか?

 

ということで調べたのでTOP5を紹介

あくまでGI勝利の間隔であり、途中でGIIやGIIIを勝利している馬もいますがそれらは考慮しません
グレード制が導入された1984年以降のみのデータです。
めんどくさいので地方GIは含めません
※個人が人力でシコシコ調べただけなのでミスがあるかもしれません。ごめんね

 

 

5位 ドリームジャーニー 931日
朝日FS(2006/12/10)→宝塚記念(2009/6/28)
第5位はご存知オルフェーヴルの全兄ドリームジャーニー
朝日FSを勝利し2歳王者になるもその後若干低迷。1600m安田記念から3200m天皇賞・春まで様々な距離を走らされたが2009年宝塚記念で久しぶりのGIのタイトルを手にした。

 

4位 カネヒキリ 1022日
フェブラリーS(2006/2/19)→ジャパンCダート(2008/12/7)
3歳時からJDD、ダービーGP、ジャパンCダートを勝利し2005年のJRA最優秀ダートホースに選ばれるなど活躍。しかし4歳時はフェブラリーSを勝利したものの屈腱炎を発症し休養に追い込まれる。
2007年の秋に復帰...といきたい所だったがここで屈腱炎が再発。しかしそれすら乗り越え2008年、ジャパンCダートは勿論東京大賞典も勝利。2008年のJRA最優秀ダートホースに選ばれた。

 

 

3位 ロゴタイプ 1148日
皐月賞(2013/4/14)→安田記念(2016/6/5)
間隔が開きつつも再びGIを勝利した馬達は怪我等がない限り大抵なんやかんや重賞は勝っており、ある程度の実力は見せているものだが(ドリームジャーニーは重賞を4勝、惜しくもランク外となったイーグルカフェ(930日)も七夕賞を勝っている)ロゴタイプの凄い所はそれがなかったことだろう。
皐月賞勝利から安田記念勝利まで16戦して16連敗。その間GIIIにも4度出走するも2着→8着→3着→2着とやはり勝ち切れなかった。
そんな馬がモーリスにGI唯一の土を付けるのだから競馬に絶対はないものだなぁと感じさせる。
そして結果的に2着と負けてしまったものの、翌年2017年の安田記念もめちゃくちゃアツいレースをしているので是非見てほしい

 

 

2位 アドマイヤコジーン 1267日
朝日杯3歳S(1998/12/13)→安田記念(2002/6/2)
2度の骨折を乗り越え再びGIの舞台に返り咲いた不屈の馬。
これに関しては比較的有名だろう。
2歳でGI馬になったにも関わらず重賞は愚かOP戦ですら勝てない日々が続いたものの、東京新聞杯からかつてを思い出したかのように覚醒。安田記念を勝ち再びGIの栄冠を手にした。

 

 

1位 リアルインパクト 1385日
安田記念(2011/6/5)→ジョージライダーS(2015/3/21)
1位はリアルインパクト
グレード制導入後初の3歳馬による安田記念制覇及び1勝馬による古馬GI制覇と名の通り衝撃的な勝利であったが、その後低迷。
一応2013年の阪神Cで久々の勝利を上げたものの、そこで空いた間隔は932日と5位のドリームジャーニーを超えている。
しかしこの勝利で終わらなかったのがリアルインパクト阪神C勝利の2年後、オーストラリアでジョージライダーSを勝利し再びGIを勝利してしまったのであった。

八大競争勝ち馬の血を引く21世紀のGI馬

タイトル通り、八大競争時代(1984年前)に八大競争を制した馬の血を引く馬(父系等は問わず)を紹介

 

めんどくさかったので日本馬のみ、かつ中央と海外GIのみで地方は調べてません。
※人力でシコシコ調べただけなので抜けがあるかもしれません。ごめんね

 

最終更新(2024有馬記念)

 

紹介例
馬名 該当馬の勝利したGIレース
該当馬が血を引く八大競争勝ち馬とその勝ち鞍

 

 

 

トロットスター 01高松宮,01スプリンターズS
母母母父シンザン 64皐月,64ダービー,64菊花賞,64秋天,64有馬
母母母父母父ハヤタケ 42菊花賞

トウカイポイント 02マイルCS
父父母父スピードシンボリ 67春天,69有馬,70有馬
父母母母母母母ヒサトモ 37ダービー

アグネスタキオン 01皐月
母母アグネスレディー 79オークス

ショウナンカンプ 02高松宮
父父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬
母母父タケシバオー 69春天
母母母母母父ボストニアン 53皐月,53ダービー

テイエムオーシャン 00阪神3歳牝馬S,01桜花賞,01秋華賞
母母母母母父トサミドリ 49皐月,49菊花賞

ツルマルボーイ 04安田
母母母母父トサミドリ 49皐月,49菊花賞

カルストンライトオ 04スプリンターズS
母母母母母父シーマー 48春天

タムロチェリー 01阪神JF
母父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬

イングランディーレ 04春天
母母母母母母クモハタ 39ダービー

オレハマッテルゼ 06高松宮
母母ダイナカール 83オークス

アドマイヤグルーヴ 03エリ女,04エリ女
母母ダイナカール 83オークス

ヤマニンシュクル 03阪神JF
父父母父スピードシンボリ 67春天,69有馬,70有馬
父母母母母母母ヒサトモ 37ダービー

スイープトウショウ 04秋華賞,05宝塚,05エリ女
母母父トウショウボーイ 76皐月,76有馬
母母母母母母父セントライト 41皐月賞,41ダービー,41菊花賞

コスモバルク 06シンガポール航空国際C
母父トウショウボーイ 76皐月,76有馬
母母母父キタノカチドキ 74皐月,74菊花賞

マイネルレコルト 04朝日FS
母父タイテエム 73春天
母母母父トサミドリ 49皐月,49菊花賞

ロジック 06NHKマイルC
父母母アグネスレディー 79オークス
母父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬
母母父シンザン 64皐月,64ダービー,64菊花賞,64秋天,64有馬
母母父母父ハヤタケ 42菊花賞
母母母父トサミドリ 49皐月,49菊花賞

メイショウサムソン 06皐月,06ダービー,07春天,07秋天
母母母母ガーネット 59秋天,59有馬
母母母母父トサミドリ 49皐月,49菊花賞

ウオッカ 06阪神JF,07ダービー,08安田,08秋天,09VM,09安田,09JC
母母父トウショウボーイ 76皐月,76有馬

ドリームジャーニー 06朝日FS,09宝塚,09有馬
母父父メジロティターン 82秋天
母父父父メジロアサマ 70秋天
母父母母母父ボストニアン 53皐月,53ダービー

ダイワスカーレット 07桜花賞,07秋華賞,07エリ女,08有馬
父母母アグネスレディー 79オークス

ローレルゲレイロ 09高松宮,09スプリンターズ
母母母母母クリヒデ 62秋天
母母母母母父クリノハナ 52皐月,52ダービー

クィーンスプマンテ 09エリ女
母父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬

ショウワモダン 10安田
父父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬
父母母シャダイアンバー 82オークス

ディープスカイ 08NHKマイル,08ダービー
父母母アグネスレディー 79オークス

キャプテントゥーレ 08皐月
父母母アグネスレディー 79オークス

リトルアマポーラ 08エリ女
父母母アグネスレディー 79オークス

ジョーカプチーノ 09NHKマイル
母母父トウショウボーイ 76皐月,76有馬

セイウンワンダー 08朝日FS
母母母母母父トサミドリ 49皐月,49菊花賞

ルーラーシップ 12QE2C
母母ダイナカール 83オークス

レーヴディソール 10阪神JF
父母母アグネスレディー 79オークス

グランプリボス 10朝日FS,11NHKマイル
父父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬

オルフェーヴル 11皐月,11ダービー,11菊花賞,11有馬,12宝塚,13有馬
母父父メジロティターン 82秋天
母父父父メジロアサマ 70秋天
母父母母母父ボストニアン 53皐月,53ダービー

ホエールキャプチャ 12VM
母母母母母母母オーハヤブサ 62オークス

アルフレード 11朝日FS
母母父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬

ゴールドシップ 12皐月,12菊花賞,12有馬,13宝塚,14宝塚,15春天
母父父メジロティターン 82秋天
母父父父メジロアサマ 70秋天
母父母母母父ボストニアン 53皐月,53ダービー
母母母母母母ハマカゼ 48桜花賞

サンビスタ 15チャンピオンズC
母母母父トウショウボーイ 76皐月,76有馬

ハナズゴール 14オールエイジドS
父母母ダイナカール 83オークス

マイネルホウオウ 13NHKマイル
母母母母父トサミドリ 49皐月,49菊花賞
母母母母母父父セントライト 41皐月賞,41ダービー,41菊花賞
母母母母母父セントオー 52菊花賞
母母母母母母父カブトヤマ 33ダービー

メイショウマンボ 13オークス,13秋華賞,13エリ女
母母母母母父シンザン 64皐月,64ダービー,64菊花賞,64秋天,64有馬
母母母母母父母父ハヤタケ 42菊花賞

ビッグアーサー 16高松宮
父父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬

ゴールドアクター 15有馬
母母母母父トサミドリ 49皐月,49菊花賞

ドゥラメンテ 15皐月,15ダービー
母母母ダイナカール 83オークス

キタサンブラック15菊花賞,16春天,16JC,17大阪杯,17春天,17秋天,17有馬
母父父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬

ノンコノユメ 18フェブラリーS
母父母母アグネスレディー 79オークス

レインボーライン 18春天
母母父系アンバーシャダイ 81有馬,83春天

キセキ 17菊花賞
父母母ダイナカール 83オークス

ラッキーライラック 17阪神JF,19エリ女,20大阪杯,20エリ女
父母父父メジロティターン 82秋天
父母父父父メジロアサマ 70秋天
父母父母母母父ボストニアン 53皐月,53ダービー

エポカドーロ 18皐月
父母父父メジロティターン 82秋天
父母父父父メジロアサマ 70秋天
父母父母母母父ボストニアン 53皐月,53ダービー

ステルヴィオ 18マイルCS
母母母父トウショウボーイ 76皐月,76有馬
母母母母母父スピードシンボリ 67春天,69有馬,70有馬

グローリーヴェイズ 19香港ヴァーズ,21香港ヴァーズ
母母父父アンバーシャダイ 81有馬,83春天

メールドグラース 19コーフィールドC
父母母ダイナカール 83オークス

ファストフォース 23高松宮
母父父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬

マルシュロレーヌ 21BCディスタフ
父母父父メジロティターン 82秋天
父母父父父メジロアサマ 70秋天
父母父母母母父ボストニアン 53皐月,53ダービー
母母母母母母父トサミドリ 49皐月,49菊花賞
母母母母母母母クインナルビー 53秋天
母母母母母母母父クモハタ 39ダービー

レイパパレ 21大阪杯
母母父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬
母母母父トウショウボーイ 76皐月,76有馬
母母母母母母父トサミドリ 49皐月,49菊花賞

ジュンライトボルト 22チャンピオンズC
母母母母ダイナカール 83オークス

ウシュバテソーロ 23ドバイWC
父母父父メジロティターン 82秋天
父母父父父メジロアサマ 70秋天
父母父母母母父ボストニアン 53皐月,53ダービー

ユーバーレーベン 21オークス
父母父父メジロティターン 82秋天
父母父父父メジロアサマ 70秋天
父母父母母母父ボストニアン 53皐月,53ダービー

ピクシーナイト 21スプリンターズS
母母父父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬

タイトルホルダー 21菊花賞,22春天,22宝塚
父母母母ダイナカール 83オークス 

ソングライン 22安田,23VM,23安田
母母父母母アグネスレディー 79オークス

ソウルラッシュ 24マイルCS
父母母ダイナカール 83オークス

スターズオンアース 22桜花賞,22オークス
父母母母ダイナカール 83オークス 

イクイノックス 22秋天,22有馬,23ドバイSC,23宝塚,23秋天,23JC
父母父父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬

ナミュール 23マイルCS
母母母母母母母父トサミドリ 49皐月,49菊花賞
母母母母母母母母クインナルビー 53秋天
母母母母母母母母父クモハタ 39ダービー

ドルチェモア 22朝日FS
父母母ダイナカール 83オークス

ドゥラエレーデ 22ホープフル
父母母母ダイナカール 83オークス 
母父母父父メジロティターン 82秋天
母父母父父父メジロアサマ 70秋天
母父母父母母母父ボストニアン 53皐月,53ダービー

リバティアイランド 23阪神JF,23桜花賞,23オークス,23秋華賞
父母母母ダイナカール 83オークス 

ソールオリエンス 23皐月
父母父父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬

シャンパンカラー 23NHKマイル
父母母母ダイナカール 83オークス 

ドゥレッツァ 23菊花賞
父母母母ダイナカール 83オークス 

ルガル 24スプリンターズ
父母母母ダイナカール 83オークス 

ステレンボッシュ 24桜花賞
母父母母ダイナカール 83オークス

アルマヴェローチェ 24阪神JF
母母父父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬

クロワデュノール 24ホープフルS
父母父父母母母スターロッチ 60オークス,60有馬

日本人メジャーリーガーのポストシーズン通算成績まとめ

各MVP 赤色

WS出場 青色●

WS優勝 黄緑●

 

投手

野茂英雄 2試合8.2回 0勝2敗 防御率10.38 9奪三振

伊良部秀輝 1試合4.2回 0勝0敗 防御率13.50 3奪三振

吉井理人 3試合13.0回 0勝1敗 防御率5.54 7奪三振

佐々木主浩 8試合8.0回 0勝1敗4S 防御率2.25 13奪三振

大塚晶則 3試合3.0回 0勝0敗 防御率0.00 0奪三振

斎藤隆 10試合10.2回 1勝0敗 防御率1.69 9奪三振

岡島秀樹 17試合21.1回 0勝0敗 防御率2.11 16奪三振

松坂大輔 7試合35.2回 3勝1敗 防御率4.79 33奪三振

黒田博樹 5試合29.2回 2勝2敗 防御率3.94 22奪三振

上原浩治 19試合18.0回 1勝1敗7S 防御率3.00 21奪三振 ALCS

田沢純一 13試合7.1回 1勝0敗 防御率1.23 6奪三振

建山義紀 1試合0.2回 0勝0敗 防御率0.00 0奪三振

田中将大 10試合54.9回 5勝4敗 防御率3.33 44奪三振

澤村拓一 3試合2.0回 0勝0敗 防御率4.50 2奪三振

ダルビッシュ有 13試合71.2回 5勝7敗 防御率3.77 61奪三振

前田健太 27試合41.2回 2勝1敗 防御率3.24 48奪三振

菊池雄星 1試合1.2回 0勝0敗 防御率5.40 0奪三振

千賀滉大 3試合5.0回 0勝1敗 防御率12.60 4奪三振

松井裕樹 1試合1.0回 0勝0敗 防御率0.00 1奪三振

山本由伸 4試合 18.2回 2勝0敗 防御率3.86 15奪三振

 

 

野手
イチロー 19試合 .346(78-27) 1本 8打点 4盗 OPS.836

新庄剛志 4試合 .143(7-1) 0本 0打点 0盗 OPS.286

田口壮 30試合 .219(32-7) 2本 5打点 0盗 OPS.680

松井秀喜 56試合 .312(205-64) 10本 39打点 0盗 OPS.933 WS

松井稼頭央 11試合 .304(46-14) 1本 8打点 2盗 OPS.847

井口資仁 15試合 .188(48-9) 1本 5打点 0盗 OPS.562

岩村明憲 16試合.273(66-18) 1本 5打点 2盗 OPS.752

福留孝介 3試合.100(10-1) 0本 0打点 0盗 OPS.200

青木宣親 14試合 .195(41-8) 0本 3打点 1盗 OPS.487

秋山翔吾 2試合 .000(5-0) 0本 0打点 0盗塁 OPS.000

筒香嘉智 8試合 .125(16-2) 0本 0打点 0盗 OPS.250

大谷翔平 16試合 .230(61-14) 3本 10打点 0盗 OPS.767

過去の殿堂入り投票から2025年MLB殿堂入り投票について考える

2025年のMLB殿堂入り発表まで残り約4ヶ月となった。
今回の殿堂入り投票の目玉はなんといってもやはりイチローであろう。

 


ぼくがとったイチローみんなみて!

 

もしイチローが殿堂入りすれば日本人としては史上初、NPB所属経験のある選手としてはラリー・ドビーリッチ・ゴセージ以来3人目の快挙となる。


日本人としてはどうしてもイチローに注目が集まる所だが、NPB所属経験のある殿堂入り候補者はイチローだけではない。
2013.14年と楽天に在籍していたアンドリュー・ジョーンズもその1人だ。
ジョーンズは初年度2017年こそ7.3%の票しか得られなかったものの、毎年着実に票数を積み重ねていき7年目の投票となった2024年の得票率は61.6%。
来年はイチローと共に2人のNPB経験者がメジャー殿堂入りに名を連ねるかもしれない。

ということで今回は今までの殿堂入り投票やデータなどを見て、2025年度の殿堂入り予想及び今後殿堂入りしそうな選手について考察をしたいと思う。

使用サイト MLBの統計、スコア、履歴、記録 |Baseball-Reference.com

 

  • 1.歴代殿堂入り投票
  • 2.殿堂入りの基準
  • 3.2025年度殿堂入り予想
  • 4.今後殿堂入りしそうな選手
  • おまけ

 

 

1.歴代殿堂入り投票

ということで21世紀以降2年以上殿堂入り投票に名前の上がった選手達51人を殿堂入り出来た側と出来なかった側で分けてグラフを作成してみた。しようと思ったのだが、情弱すぎてエクセルの使い方が分からず作成することができなかった。

一応データとしてまとめたしそれを貼り付けて置くことも考えたが、需要があんまりなさそうだったのでこの記事の一番後ろにヒッソリと乗せておくだけとさせて頂く

エクセルに敗北した男

 

 

ということでデータをまとめていて思ったこと、気づいたことを

 

1.ドーピング疑惑の強い選手は殿堂入り出来ず
まず大前提としてこれは外せないだろう。
今までバリー・ボンズロジャー・クレメンスサミー・ソーサといった成績だけ見れば1発殿堂入り間違いなしであろう選手達もドーピング使用疑惑という高い壁に殿堂入りを阻まれており、殿堂入りした選手は1人も存在しない。
ただ疑惑の強いという書き方からも分かるように疑惑があっただけのデビッド・オルティスは初年度殿堂入りを果たしている
とは言って見たものの、まあボンズとクレメンスがダメだったのだから今後殿堂入りする選手は出てこないだろう。
ベテランズ委員会での殿堂入りに期待するしかない。

 

2.9年目以内に60%以上得票はドーピングとカート・シリング以外殿堂入り
殿堂入りするには75%の得票が必要だが、9年目以内に60%を得票した人達はドーピングとカート・シリング以外もれなく全員後に殿堂入りを果たしている。
シリングはダメだったんじゃねーか!と思われる方もいるかもしれないが、シリング自体がめちゃくちゃイレギュラーな存在だったのでここは見逃して頂きたい...

 

3.1桁%経験者の殿堂入りはなし
21世紀以降殿堂入りした人達の中で最も得票率が低かったのはラリー・ウォーカーの4年目(10.2%)。
1度でも得票率1桁%となってしまった選手の殿堂入りは存在しなかった....が!
前述した通りアンドリュー・ジョーンズは初年度得票率7.3%だった物の24年度の得票率は61.1%となっており、もしかしたらこのジンクスが破られるかもしれない。
ただ、依然1桁%経験者の殿堂入りは厳しいものがあるのもまた事実だろう。


 
4.得票率の伸びは最高でも1年22%ほど
1年で得票率が爆伸びすることはない。得票率伸び幅の21世紀最高記録は9年目得票率54.6%から10年目76.6%まで爆上げしたラリー・ウォーカーの22%。
そこから逆算するとわかる通り9年目までに54%、8年目までに32%、7年目までに10%程の得票率がないと事実上殿堂入りは不可能になってしまうだろう。
正直このラリー・ウォーカーもかなりイレギュラーな存在であり、現実的に考えるともう少し余裕を持っておかないと非常に厳しいだろう。

 

 

 

2.殿堂入りの基準

次に殿堂入りへの各種基準を紹介していく。 


1.各〇〇クラブ達成者はシリング以外殿堂入り
3000本安打、500本塁打、300勝、3000奪三振を達成した人達はドーピングとカート・シリング以外全員が殿堂入りを果たしている。
シリングはダメだったんじゃねーか!と思われる方もいるかもしれないが、先述した通り、シリング自体がめちゃくちゃイレギュラーな存在だったということでここも見逃して頂きたい...
ちなみに300セーブクラブという物もあるが、こちらは例外。
セーブ記録上位の殿堂入りはマリアノ・リベラ(652S/1位)とトレバー・ホフマン(601S/2位)くらいで、セーブ通算3位478Sのリー・スミスは得票率最高50.6%(ベテランズ委員会で後に殿堂入り)セーブ通算6位437Sのフランシスコ・ロドリゲスは24年度の得票率7.8%と苦戦中。7位424Sのジョン・フランコに至っては1年目で資格失効となってしまっている。(4位ケンリー・ジャンセン、5位クレイグ・キンブレルは現役)
セーブ数で確実に殿堂入りしたい場合600Sは必要だろう。

 

2.サイ・ヤング賞及びMVPは3回取れば殿堂入り

3000本や3000奪三振など通算記録を重視するメジャー殿堂入りだが、サイ・ヤング賞及びMVPを3回取った選手は通算成績関係なくもれなく全員殿堂入りを果たしている(当然ドーピングは除く)
サイ・ヤング賞3回受賞、通算165勝のサンディー・コーファックスは初年度殿堂入り
通算1160安打、242本と非常に寂しい通算記録のロイ・キャンパネラもMVP3回によって殿堂入り。
大谷翔平も今年度のMVP受賞を確実視されており、早くも殿堂入りが確定するかもしれない。

 

3.WARは最低50は必要(救援は除く)
殿堂入り選手の最低WARはブルース・スーターの24.0、救援投手組を除くとジム・ライスの47.7となっている。
しかしブルース・スーターはWARの稼ぎにくい救援投手、ジム・ライスは殿堂入り期限が15年あった時に15年目でギリギリ入れたという事を考えると、やはり現在ではWAR50ほどが殿堂入りの最低ラインになってくるだろう。ちなみに救援投手を除いた10年以内に殿堂入りした選手のWARをワースト順に並べると、カービー・パケットの51.1、ジョー・マウアー55.2、デビッド・オルティス55.3、マイク・ピアッツァ59.5、ブラディミール・ゲレーロ59.5と続く。
下限は分かった。じゃあ上はどうなんだ!という質問に関してだが、79.5で落ちたカート・シリングは勿論、75.1のルー・ウィテカーが初年度落ちしているので正直なんとも言えない。

 

4.打者なら2000本安打、先発投手なら200勝が第1関門
過去50年で2000本未満の殿堂入りは1975年のラルフ・カイナー(1451安打)ただ1人。ちなみにこのカイナーは10年間の現役生活で7年連続のホームラン王に輝いたとんでもない選手であり、かなりイレギュラーな存在と言えるだろう。ちなみに次点は2048安打のジョニー・ベンチとなっている。
そして先発投手として200勝をあげていない物の投票で殿堂入りした選手は過去50年間で1人も存在しなかった調査中197勝のデニス・エカーズリーを発見して、「こいつは先発だな!」と思っていたら390Sしていた。とんでもない

 

5.WAR34以下で得票率5%越えなし(救援は除く)
こちらは殿堂入りではなく、殿堂入り資格を失う5%に届くかどうかの話だ
得票率5%越えで最もWARが低かったのはフランシスコ・ロドリゲスの24.2。
救援投手を除くとウィリー・マギー34.2、スティーブ・ガービー38.0、ハロルド・ベインズ38.8、デーブ・パーカー40.1、ドン・マッティングリー42.4、ジャック・モリス43.5と続く。
ただこれら6選手の殿堂入り投票が行われたのは殿堂入り期限が15年あった2015年以前ともう10年近く前の話であり、近年の得票率5%越えで最もWARが低いのはオマー・ビスケルの45.6ということを考えると、事実上WAR45以下は5%の壁を突破出来ないという事になるのではないだろうか。

 

 

3.2025年度殿堂入り予想


ということでようやく殿堂入り予想に入る。

まずは24年度の投票で得票率5%に入った選手11名と25年度新たな候補者の中からWAR45を超えた6名のプロフィールを紹介し、殿堂入り出来るかどうかについて考えて行こうと思う。

※25年度の候補者は全員紹介したい所だが、先述の通りWAR45以下の選手は5%の壁を突破出来る確率が相当低いと判断したので今回は除外とさせて頂く。
ちなみに救援投手でWAR8を越えている人も本年度は存在しないので厳しいと見て除外した。

 

 

サンプル
25年度で何回目の投票か 名前 昨年の得票率
主なポジション WAR 成績
主なタイトルや表彰
過去の得票率

● 殿堂入り出来る予想
〇 殿堂入り出来ない予想
*ドーピング使用疑惑の強い選手

10年目 ビリー・ワグナー 9年目/73.8% ●
救援 WAR27.7 47勝40敗422S 1196K ERA2.31
ローレイズ・リリーフマン賞 AS×6
1年目/10.5% 2年目/10.2% 3年目/11.1% 4年目/16.7% 5年目/31.7% 6年目/46.4% 7年目/51.0% 8年目/68.1%

25年度が最後の投票となるビリー・ワグナー。24年度は得票率73.8%と惜しくも殿堂入りには届かなかった。
救援投手の宿命かWARが低いことや、最多セーブ獲得経験も無くタイトルが少ないことが足を引っ張っている。
しかし9年目までに得票率60%を越えた選手はシリングとドーピング以外全員殿堂入りを果たしており、最後ということもあってなんとか殿堂入り出来るのではないだろうか(正直な所、ここまで票数を伸ばすとは思わなかったので折角だし殿堂入りして欲しい所もある)
ちなみに息子はブルージェイズに在籍しているウィル・ワグナー

 

8年目 アンドリュー・ジョーンズ 7年目/61.6% ●
中堅手 WAR62.7 1933安打 434本 1289打点 152盗
本塁打王 打点王 SS GG×10 AS×5
1年目/7.3% 2年目/7.5% 3年目/19.4% 4年目/33.9% 5年目/41.4% 6年目/58.1%

NPB所属経験もあるアンドリュー・ジョーンズ。センターとして素晴らしい守備力を誇り、dWAR24.4はセンター1位。その上二冠王にも輝いた打撃力を誇るが通算1933安打はちょっぴり寂しいか。
24年度の得票率は61.6%となっており、先述した通り得票率60%越えの選手はシリングとドーピング以外全員殿堂入り。
一方得票率1桁%経験のある選手は21世紀殿堂入り0というデータもある。
ジョーンズが殿堂入りすればNPB所属経験のある殿堂入り選手も増えるので期待も込めて殿堂入りするだろうと予想。
ただ25年度殿堂入り出来るかどうかは微妙か
ちなみに息子のドリュー・ジョーンズは2022年のダイヤモンドバックスドラ1 2世選手多いな!

 

3年目 カルロス・ベルトラン 2年目/57.1% ●
中堅手 WAR70.1 2725安打 435本 1587打点 312盗
新人王 SS×2 GG×3 AS×9
1年目/46.5%

WAR70.1、2725安打、435本塁打と成績面では文句なしな一方、アストロズのサイン盗み問題に関与していたとしてメッツ監督を解任されるなど近年の印象は悪く成績にしては少し低めの得票率に留まっている。
が、それを抜きにしてもやっぱり成績は素晴らしい物があるし、ベルトランでダメならアルトゥーベなどといった今後殿堂入り投票に名を連ねるであろうあの年のアストロズ所属選手にも影響が出るだろう。
それはなんか寂しいので期待も込みで殿堂入りすると予想。

 

4年目 アレックス・ロドリゲス 3年目/34.8% * 〇
遊撃手 WAR117.6 3115安打 696本 2086打点 329盗
MVP×3 首位打者 本塁打王×5 打点王×2 SS×10 GG×2 AS×14
1年目/34.3% 2年目/35.7%

実績自体は文句なしだが、本人がドーピングを認めているのでまあ無理だろう。

 

9年目 マニー・ラミレス 8年目/32.5% * 〇
左翼手 WAR69.3 2574安打 555本 1831打点 38盗
首位打者 本塁打王 打点王 SS×9 AS×12
1年目/23.8% 2年目/22.0% 3年目/22.8% 4年目/28.2% 5年目/28.2% 6年目/28.9% 7年目/33.2%

こちらもA-Rodと同じく成績は素晴らしいのだが、ドーピング問題で多分ムリ!

 

2年目 チェイス・アトリー 1年目/28.8% 〇
二塁手 WAR64.5 1885安打 259本 1025打点 154盗
SS×4 AS×6

WAR64.5は殿堂入りには十分な数値だが、1885安打と獲得タイトルがSS賞4回のみでは少し寂しいか。
初年度得票率28.8%はトッド・ヘルトン、スコット・ローレン、マイク・ムッシーナ、ラリー・ウォーカーティム・レインズ等後の殿堂入り選手達の初年度得票率を上回る良い数値ではあるものの、リー・スミススティーブ・ガービー、ルイス・ティアントといった初年度に30%越えの得票率を記録していながら殿堂入り出来なかった選手もいるので油断は出来ない。
とりあえず私は殿堂入り出来ない側にしておくがまだまだ1年目。今後の投票次第では殿堂入りの可能性も出てくる。25年の投票に注目だ。

 

8年目 オマー・ビスケル 7年目/17.7% 〇
遊撃手 WAR45.6 2877安打 80本 951打点 404盗
GG×11 AS×3
1年目/37.0% 2年目/42.8% 3年目/52.6% 4年目/49.1% 5年目/23.9% 6年目/19.5%

ショートとして史上最多2709試合出場、1734併殺の記録を持つ守備の名手。一時は50%を超える得票率を叩き出していたが近年は低迷気味。
同じく守備の名手としてよく名前が上がり殿堂入りも果たしたオジー・スミスとの違いはなんといってもWARだろう。
オジー・スミスのWAR76.9に対しビスケルのWARは45.6と殿堂入りには厳しい数値となってしまっている。
7年目の得票率は17.7%ということで、先述した7年目10%の基準はクリアしているものの、来年以降どれだけ票を伸ばせるかは怪しい所であり、こちらも次回の投票が勝負の年になりそうだ。

 

6年目 ボビー・アブレイユ 5年目/14.8% 〇
右翼手 WAR60.2 2470安打 288本 1363打点 400盗
SS GG AS×2
1年目/5.5% 2年目/8.7% 3年目/8.6% 4年目/15.4%

WAR60.2、2470安打とどちらも殿堂入りしてもおかしくない数値を残しているボビー・アブレイユだが、5年目の得票率が14.8%に留まっているのはなんといってもその地味さが原因だろう。
獲得タイトルはSS賞とGG賞が1回ずつ、オールスター選出は2回、長年安定した成績を残し続けており成績自体は決して悪くない物の、ずば抜けて良いと言う訳でもなくこの程度の得票率に収まっている。
殿堂入りには少し足りないだろう。

 

4年目 ジミー・ロリンズ 3年目/14.8% 〇
遊撃手 WAR47.6 2455安打 231本 936打点 470盗
MVP 盗塁王 SS GG×4 AS×3
1年目/9.4% 2年目/12.9%

2007年、史上最多の778打席、716打数を記録してMVPにも輝いたジミー・ロリンズ
爆発力は目を張る物があった彼だが、通算WAR47.6はやはり火力不足
殿堂入りは厳しいだろう。

 

7年目 アンディ・ペティット 6年目/13.5% * 〇
先発 WAR60.2 256勝153敗 2448K ERA3.85
最多勝 AS×3
1年目/9.9% 2年目/11.3% 3年目/13.7% 4年目/10.7% 5年目/17.0%

3人目のドーピング組。まあムリ!

 

5年目 マーク・バーリー 4年目/8.3% 〇
先発 WAR59.1 214勝160敗 1870K ERA3.81
GG×4 AS×5 完全試合
1年目/11% 2年目/5.8% 3年目/10.8%

MLB史上18人目の完全試合をやってのけたマーク・バーリー日本ではイチローに4打数4安打をやられて脱帽してるあの映像が有名かもしれない
プロ2年目の2001年から引退前年の2014年まで14年連続200投球回を達成し(引退した2015年も198.2回を投げている)WAR59.1を稼いだ鉄人左腕だが、前回の得票率は8.3%と悲しい結果になってしまっている。
他の14年連続200投球回達成者であるサイ・ヤング、ウォーレン・スパーン、ドン・サットン、ゲイロード・ペリーグレッグ・マダックスの5人は全員殿堂入りしているものの、この感じだとやはり殿堂入りは少し厳しいだろう(いくらなんでももう少し票貰っても良いとおもう)

 

3年目 フランシスコ・ロドリゲス 2年目/7.8% 〇
救援 WAR24.2 52勝53敗437S 1142K ERA2.86
最多セーブ×3 最優秀救援×2 ローレイズ・リリーフマン賞×2 AS×6
1年目/10.8%

MLBシーズンセーブ記録の保持者であり(62セーブ)、通算セーブ数437はMLB6位の名クローザー。
同じ救援投手のビリー・ワグナーはあれだけ票数を貰っているのだからもう少し票貰っても良さそうなものだがいくらなんでも寂しすぎる。
確かにワグナーよりWARや通算防御率は悪いものの、ここまで差が開くのは正直驚きだ。
まだまだ3年目ではあるが、2年目の時点で得票率は1桁%となってしまっており、やはり殿堂入りは少し厳しいのではないだろうか。

 


5年目 トリー・ハンター 4年目/7.3% 〇
中堅手 WAR50.7 2452安打 353本 1391打点 195盗
SS×2 GG×9 AS×5
1年目/9.5% 2年目/5.3% 3年目/6.9%

9度のGG賞を受賞した守備の名手。
ただ守備だけでなく打撃でも2452の安打と353のHRを放っておりパンチ力も兼ね備えた5ツールプレイヤーだが、WAR50.7と少ないためか得票率は4年連続1桁%と苦戦中。
殿堂入りは厳しいだろう

 

2年目 デビット・ライト 1年目/6.2% 〇
三塁手 WAR49.2 1777安打 242本 970打点 196盗
SS×2 GG×2 AS×7

メッツのフランチャイズプレイヤーとして活躍したデビッド・ライト。
WAR49.2、1777安打とどちらも厳しい数値となっている。
この辺りになってくると殿堂入りするかどうかというより来年投票に残れるかどうかの話になってきそうだ。

 

初年度組

 

イチロー
右翼手 WAR60.0 3089安打 117本 780打点 509盗
MVP 新人王 首位打者 盗塁王 SS×3 GG×10 AS×10

皆さんお待ちかね、25年度投票の主役イチロー
3000本安打達成者はドーピング以外全員殿堂入り。
当然殿堂入りは確実だろう。
しかし満票は流石にないと思う


CCサバシア ●
先発 WAR62.3 251勝161敗 3093K ERA3.74
サイ・ヤング賞 最多勝×2 AS×6

イチローと同じく25年度殿堂入りが確実視されているCCサバシア。
3000奪三振達成で殿堂入り出来なかったのはドーピングとカート・シリングのみ。シリングに関しては上記で散々書いたので無視として、3000奪三振でWARも62.3ありサイ・ヤング賞投手。
こちらも殿堂入りは確実だろう。


ダスティン・ペドロイア 〇
二塁手 WAR51.9 1805安打 140本 725打点 138盗
MVP 新人王 SS GG×4 AS×4

メジャーリーガーとしては比較的小柄な体ながらも活躍した2008年のアリーグMVP。
同じく二塁手チェイス・アトリーと比べWAR、安打、本塁打、打点、盗塁5つとも下回っており、MVPとGG賞を受賞したアドバンテージはある物のアトリーが初年度28.8%の票しか得られていない現状では殿堂入りは厳しいだろう。

 

イアン・キンズラー 〇
二塁手 WAR54.1 1999安打 257本 909打点 243盗
GG×2 AS×4

こちらもまたまた二塁手、イアン・キンズラー。
こちらはアトリーと比べ安打、盗塁では上回っているものの、WARではアトリーに10近く離されており、また安打数も本人が「中途半端な状況で野球はしたくない」と1999本で引退したため1つの区切りとなる2000本まであと1本届いていない。
こちらも殿堂入りする可能性は低いだろう。

 

フェリックス・ヘルナンデス 〇
先発 WAR49.7 169勝136敗 2524K ERA3.42
サイ・ヤング賞 最多勝 最優秀防御率 AS×5

イチローと同じくマリナーズ球団殿堂入りを果たしたサイ・ヤング賞投手。
全盛期の輝きは素晴らしい物があった彼だが、33歳でメジャー最後のシーズンを終えてしまったこともあり通算記録としては寂しめ。
殿堂入りは厳しいだろう。

 

カーティス・グランダーソン 〇
中堅手 WAR47.2 1800安打 344本 937打点 153盗
打点王 SS AS×3

スポーツ・イラストレイテッド社の「感じの良いメジャーリーガーランキング」では5位にランクインし、2012年には東日本大震災で被災した石巻市を訪れるたぐう聖にして2011年打点王
WAR、安打、本塁打、打点全てで同じセンターのトリー・ハンターより下であり、殿堂入りは厳しい。

 

 

4.今後殿堂入りしそうな選手

2028年
アルバート・プホルス
一塁手 WAR101.4 3384安打 703本 2217打点 117盗
MVP×3 新人王 首位打者 本塁打王×2 打点王 SS×6 GG×2 AS×12

26年と27年は殿堂入りしそうな選手が大していなかったので保留。
ということで一気に飛ばして28年のプホルスから。
MVP3回、3000本安打、700本塁打とどこを取っても殿堂入りしそうな要素しかない。
次に満票殿堂入りの可能性がありそうなのはプホルスなのではなかろうか。

 

ヤディア・モリー
捕手 WAR42.1 2168安打 176本 1022打点 71盗 
SS GG×9 AS×10

プホルスカージナルスで長年共にプレーしたヤディア・モリーナ。
魅力はなんといっても堅実な守備力であり、bWAR28.0は全体14位。キャッチャーとしてはイバン・ロドリゲス(29.6)に次ぐ2位。打撃面でも2000本は打っており最低限のラインには達している。
しかしネックになるのは42.1しかないWARだろう。
確かにrWAR42.1は非常に低いが、fWARだと55.6と最低限殿堂入りしてもおかしくない数値となる。
記者達がrWARとfWARの乖離をどう見るか、守備面をどう評価するかで意見が分かれそうだ。
流石に一発殿堂はないだろうが、数年したら殿堂入りしてくれるのではないかということで殿堂入りしそうな選手に入れさせて頂く。

 

 

2029年
ミゲル・カブレラ
一塁手 WAR67.1 3174安打 511本 1881打点 40盗
MVP×2 首位打者×4 本塁打×2 打点王×2 SS×7 AS×12

メジャー最後の三冠王ミゲル・カブレラ
3000本安打、500本塁打三冠王
こちらも文句なしで1発殿堂確定だろう。

 

ザック・グレインキー
投手 WAR77.5 225勝156敗 2979K ERA3.49
サイ・ヤング賞 最優秀防御率×2 SS GG×6 AS×6

フェルナンド・バレンズエラ、オーレル・ハーシュハイザー以来史上3人目となるサイ・ヤング賞、GG賞、SS賞受賞を果たした投攻守に優れた選手。
殿堂入りの目安となる3000奪三振まではあと1歩届かなかったものの、WAR、勝利数、奪三振共に優秀な成績を収めており殿堂入りは間違いないだろう

 

ジョーイ・ボット
一塁手 WAR64.5 2135安打 356本 1144打点 80盗
MVP GG AS×6

一応今もマイナーで現役らしいが、まあ多分23年引退という扱いになるだろうということでボットーもここにいれさせて頂く。
WAR64.5は合格点だが、安打数2135に加え獲得タイトルがMVPとGGのみというのが少し気になる所。
しかし通算OPS.920、OPS+144は中々優秀ではなかろうか。
一発殿堂は厳しいかもしれないが、その内殿堂入りするだろう。

 

 

おまけ

2年以上殿堂入り投票に名が出た人達の各年の得票率まとめ

※2015年までは殿堂入り資格の期限が15年でしたが、今は10年となっているのでそちらを優先しています。(13年目に殿堂入りしたブルース・スーターなども今回は殿堂入り出来なかった側に置いています)
※21世紀以降に限定したのは集計が面倒くさかったからです。ごめんなさい

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デビュー戦負けたGI馬

GI馬
それはGIレースを勝利した馬にのみ与えられる、競馬界において最も名誉ある称号である。
GI馬たるもの負けは許されない。馬齢とデビュー時期が同じなだけで、後にGIを勝利するような素質馬から未勝利のまま引退してしまうような馬までもが勢揃いする新馬戦の負けなどもってのほかだろう。
しかし、デビュー戦は敗北してしまった物の、後に歴史的名馬に数えられるようになった馬も存在する。

ということで調べたので紹介

※84年のグレード制導入以降に中央平地GIと海外GIを勝った馬のみ集計しています。(地方は調べるのが面倒臭かったのでやってません)
※個人が人力でシコシコ調べたものなので間違いがあるかもしれません。

(最終更新24有馬記念)

 

 

紹介例
名前 勝ったGIレース デビュー戦着順

赤字はGI2勝馬青字はGI3勝馬緑字はGI4勝以上の馬

 

 

2着

トウカイローマン84オークス

リワードウイング85エリ女 

ダイナガリバー86日本ダービー,86有馬記念 

サクラスターオー87皐月賞,87菊花賞 

タレンティドガール87エリ女 

アラホウトク88桜花賞 

スーパークリーク88菊花賞,89秋天,90春天 

オグリキャップ88有馬記念,89マイルCS,90安田記念,90有馬記念 

シャダイカグラ89桜花賞 

アイネスフウジン89朝日杯3歳S,90日本ダービー

ハクタイセイ90皐月賞 

オサイチジョージ90宝塚記念

パッシングショット90マイルCS

メジロライアン91宝塚記念

メジロパーマー92宝塚記念,92有馬記念

べガ93桜花賞,93オークス

ナリタブライアン93朝日杯3歳S,94皐月賞,94日本ダービー,94菊花賞,94有馬記念 

ジェニュイン95皐月賞,96マイルCS 

エアグルーヴ96オークス,97秋天 

オフサイドトラップ98秋天 

テイエムオペラオー99皐月賞,00春天,00宝塚記念,00秋天,00JC,00有馬記念,01春天 

シンボリインディ99NHKマイル 

ナリタトップロード99菊花賞 

エイシンプレストン99朝日杯3歳S,01香港マイル,02QE2世C,03QE2世C 

アグネスデジタル00マイルCS,01秋天,01香港C,02フェブラリーS,03安田記念 

トロットスター01高松宮記念,01スプリンターズS 

クロフネ01NHKマイル,01JCD 

メイショウドトウ01宝塚記念 

アローキャリー02桜花賞 

タニノギムレット02日本ダービー

ダンツフレーム02宝塚記念

エイシンチャンプ02朝日FS

ゴールドアリュール03フェブラリーS

ダイワメジャー04皐月賞,06秋天,06マイルCS,07安田記念,07マイルCS 

キストゥヘヴン06桜花賞 

メイショウサムソン06皐月賞,06日本ダービー,07春天,07秋天 

コスモバルク06シンガポール航空国際C 

ソングオブウインド06菊花賞 

トールポピー07阪神JF,08オークス 

アストンマーチャン08スプリンターズS 

スリープレスナイト08スプリンターズS 

オウケンブルースリ08菊花賞 

ブルーメンブラット08マイルCS 

セイウンワンダー08朝日FS

ジョーカプチーノ09NHKマイル 

ヴィクトワールピサ10皐月賞,10有馬記念,11ドバイWC 

トランセンド10JCD,11フェブラリーS,11JCD 

ヒルノダムール11春天 

カレンチャン11スプリンターズ,12高松宮記念 

ジェンティルドンナ12桜花賞,12オークス,12秋華賞,12JC,13JC,14ドバイシーマクラシック,14有馬記念 

ホエールキャプチャ12VM 

ストロングリターン12安田記念 

サダムパテック12マイルCS 

グレープブランデー13フェブラリーS 

ミッキーアイル14NHKマイル,16マイルCS 

スノードラゴン14スプリンターズS 

アドマイヤラクティ14コーフィールドC 

ショウナンパンドラ14秋華賞,15JC 

ダノンシャーク14マイルCS 

ショウナンアデラ14阪神JF 

ダノンプラチナ14朝日FS 

ドゥラメンテ15皐月賞,15日本ダービー 

ミッキークイーン15オークス,15秋華賞 

ディーマジェスティ16皐月賞 

レッドファルクス16スプリンターズS,17スプリンターズS 

ヴィブロス16秋華賞,17ドバイターフ 

サトノアレス16朝日FS 

ディアドラ17秋華賞,19ナッソーS 

シュヴァルグラン17JC 

タイムフライヤー17ホープフルS 

スワーヴリチャード18大阪杯,19JC 

アーモンドアイ18桜花賞,18オークス,18秋華賞,18JC,19ドバイターフ,19秋天,20VM,20秋天,20JC 

レインボーライン18春天 

ミッキーロケット18宝塚記念 

リスグラシュー18エリ女,19宝塚記念,19コックスプレート,19有馬記念 

ダノンファンタジー18阪神JF 

グレナディアガーズ20朝日FS 

ダノンスマッシュ20香港スプリント,21高松宮記念

マルシュロレーヌ21BCディスタフ

スターズオンアース22桜花賞,22オークス 

ソングライン22安田記念,23VM,23安田記念

スタニングローズ22秋華賞 

ヴェラアズール22JC 

ジャックドール23大阪杯 

ブレイディヴェーグ23エリ女 

チェルヴィニア24オークス,24秋華賞

 

 

3着

ダイナコスモス86皐月賞

メジロデュレン86菊花賞,87有馬記念

スズパレード87宝塚記念

コスモドリーム88オークス

ドクタースパート89皐月賞

プレクラスニー91秋天

ダイタクヘリオス91マイルCS,92マイルCS

タヤスツヨシ95日本ダービー

バブルガムフェロー95朝日杯3歳S,96秋天 

マイネルマックス96朝日杯3歳S 

マチカネフクキタル97菊花賞 

アインブライド97阪神3歳牝馬S

アドマイヤコジーン98朝日杯3歳S,02安田記念

ヤマカツスズラン99阪神3歳牝馬S 

ウイングアロー00フェブラリーS,00JCD 

イーグルカフェ00NHKマイル,02JCD 

ダイタクヤマト00スプリンターズS 

レディパステル01オークス 

マンハッタンカフェ01菊花賞,01有馬記念,02春天

ステイゴールド01香港ヴァーズ 

イングランディーレ04春天 

スズカマンボ05春天 

エイジアンウインズ08VM 

ブエナビスタ08阪神JF,09桜花賞,09オークス,10VM,10秋天,11JC

クィーンスプマンテ09エリ女 

エスポワールシチー09JCD,10フェブラリーS 

アパパネ09阪神JF,10桜花賞,10オークス,10秋華賞,11VM

エリンコート11オークス 

ニホンピロアワーズ12JCD

エポカドーロ18皐月賞

メールドグラース19コーフィールドC

テーオーケインズ21チャンピンオンズC

サークルオブライフ21阪神JF

アスクビクターモア22菊花賞

ジェラルディーナ22エリ女

ジュンライトボルト22チャンピオンズC

ドゥレッツァ23菊花賞

マッドクール24高松宮記念

テーオーロイヤル24春天

 

 

4着

モンテファスト84春天

クシロキング86春天

ウィナーズサークル89日本ダービー 

コガネタイフウ89阪神3歳S 

レガシーワールド93JC 

ヒシアケボノ95スプリンターズS 

エリモシック97エリ女 

グルメフロンティア98フェブラリーS 

アドマイヤベガ99日本ダービー 

ノボトゥルー01フェブラリーS 

スマイルトゥモロー02オークス 

カネヒキリ05JCD,06フェブラリーS,08JCD 

フサイチリシャール05朝日FS 

ディープスカイ08NHKマイル,08日本ダービー

エイシンデピュティ08宝塚記念 

スクリーンヒーロー08JC 

スリーロールス09菊花賞 

ビートブラック12春天 

ヌーヴォレコルト14オークス 

クラリティスカイ15NHKマイル 

サンビスタ15チャンピオンズC 

ファインニードル18高松宮記念,18スプリンターズS

モズアスコット18安田記念,20フェブラリーS

アカイイト21エリ女 

ダノンデサイル24日本ダービー

ブローザホーン24宝塚

アドマイヤズーム24朝日FS

 

 

5着

ハッピープログレス84安田記念 

パーシャンボーイ86宝塚記念 

ゴールドシチー86阪神3歳S

バンブーメモリー89安田記念,90スプリンターズS

エイシンサニー90オークス 

キョウエイタップ90エリ女 

ウイニングチケット93日本ダービー 

マヤノトップガン95菊花賞,95有馬記念,96宝塚記念,97春天

マサラッキ99高松宮記念 

エアシャカール00皐月賞,00菊花賞

ティコティコタック00秋華賞 

メジロベイリー00朝日杯3歳S 

コスモサンビーム03朝日FS 

エイシンアポロン11マイルCS 

レインボーダリア12エリ女 

ジュールポレール18VM

キラーアビリティ21ホープフルS 

ドゥラエレーデ22ホープフルS 

ウシュバテソーロ23ドバイWC

 

 

6-9着

キョウワサンダー84エリ女 8着

エルプス85桜花賞 9着

タマモクロス88春天,88宝塚記念,88秋天 7着

ラッキーゲラン88阪神3歳S 8着

バンブービギン89菊花賞 7着

イブキマイカグラ90阪神3歳S 7着

スエヒロジョウオー92阪神3歳牝馬S 8着

ナリタタイシン93皐月賞 6着

サクラローレル96春天,96有馬記念 9着

タイキフォーチュン96NHKマイル 8着

シンコウキング97高松宮杯 6着

シンコウフォレスト98高松宮記念 7着

ウメノファイバー99オークス 7着

ブゼンキャンドル99秋華賞 6着

ヒシミラクル02菊花賞,03春天,03宝塚記念 7着

トウカイポイント02マイルCS 6着

タップダンスシチー03JC,04宝塚記念 9着

デルタブルース04菊花賞,06メルボルンC 7着

ヘヴンリーロマンス05秋天 6着

アロンダイト06JCD 8着

スズカフェニックス07高松宮記念 9着

シャドウゲイト07シンガポール航空国際C 6着

コイウタ07VM 7着

キャプテントゥーレ08皐月賞 8着

アドマイヤジュピタ08春天 8着

ブラックエンブレム08秋華賞 8着

マイネルキッツ09春天 6着

エイシンフラッシュ10日本ダービー,12秋天 6着

ショウワモダン10安田記念 6着

ビッグウィーク10菊花賞 8着

トーセンジョーダン11秋天 6着

コパノリッキー14フェブラリーS,15フェブラリーS 8着

ゴールドアクター15有馬記念 7着

サウンドトゥルー16チャンピオンズC 6着

セイウンコウセイ17高松宮記念 8着

モズカッチャン17エリ女 6着

インティ19フェブラリーS 9着

ウインブライト19QE2世C,19香港C 6着

アカイトリノムスメ21秋華賞 7着

パンサラッサ22ドバイターフ,23サウジC 6着

ママコチャ23スプリンターズS 8着

ペプチドナイル24フェブラリーS 8着

ルガル24スプリンターズS 9着

 

 

10着以下

スズカコバン85宝塚記念 11着

ダイユウサク91有馬記念 11着

レッツゴーターキン92秋天 13着

フラワーパーク96高松宮杯,96スプリンターズS 10着

シルクジャスティス97有馬記念 11着

タムロチェリー01阪神JF 11着

ショウナンカンプ02高松宮記念 11着

テレグノシス02NHKマイル 11着

オレハマッテルデ06高松宮記念 11着

サンライズバッカス07フェブラリーS 15着

レジネッタ08桜花賞 10着

ワンアンドオンリー14日本ダービー 12着

トーホウジャッカル14菊花賞 10着

ホッコータルマエ14チャンピオンズC 11着

ストレイトガール15VM,15スプリンターズS,16VM 11着

ネオリアリズム17QE2世C 13着

ファストフォース23高松宮記念 12着